菊芋新発見~見聞行考録~

菊芋の栽培や6次化のことを思うままに書いています。

菊芋茶のこと

前回、菊芋の葉はお茶にも出来ることを述べました。
でも、一般的な菊芋茶の原料は葉でなく「イモの実」です。
実を乾燥させて粉砕して粉にした「菊芋パウダー」を使ってお茶として販売されています。
このタイプのお茶は、菊芋だけではありません。
「ゴボウ茶」も実を使って作られています。
他にもあるかも。

菊芋茶を作る際には、乾燥させた菊芋を「焙煎」する時間を長めすると飲みやすいお茶になるそうです。
自分でも試したのですが、焙煎しないで作ったお茶には独特の風味があり、好き嫌いが分かれる味でした。
焙煎すると、その風味がまろやかになり、飲みやすくなります。
焙煎しすぎて焦げるのには注意が必要です。
私は薄めのゴボウ茶のような味が好きなので、2~3分程度焙煎しています。

でも、残念なことですが、イヌリンを摂取したい場合は菊芋茶はあまりおススメではありません。
イヌリンは水溶性が高い成分です。

でも、お茶をいれる数分間でお湯に溶け出してしまうほど迅速ではないようです。

そんなに早く溶けるならば、掘った菊芋を洗浄している時にも、かなり溶け出してしまうかも。

一般的な菊芋茶をイヌリン摂取に使いたい場合はお茶を作った「でがらし」を茶漬けにする手があります。
お茶に溶け出した後でも、「でがらし」にイヌリンが十分残っているはずです。

とはいえ、違う方法での摂取が自然な気がします。