倒伏は菊芋の宿命かも
うちで一番面積が広いのは第二農園です。
ここはいい農地です。(お借りしています)
今年は珍しく、7割以上が倒伏せずに育ってくれていました。
でも、ついに、台風17号で菊芋が倒伏したり傾いたりしてしまい
例年の今頃の風景となりました。残念。
まるで耕作放棄地みたいな風景です。
でも、台風が来る前から咲いていた菊芋の花も、吹き飛ばされずに咲いています。
けっこうたくさんの花びらが残っています。
もっと近づくと
きれいな花を眺めて、花が散ったら収穫準備しようかな。
倒伏すると準備も大変です。
倒伏対策をきちんと行っている農家さんもあるそうです。
でも、やり方が甘いと倒れてしまい、対策労力が無駄になります。
菊芋は倒伏すると収量が減るそうです。
具体的にどれくらい減るかは知りません。
立て直したら、どの程度の収量になるかも知りません。
自分の感覚では、倒伏しても十分収穫できると思っています。
倒伏した本数が多いと、立て直しが実質無理という場合もあるし、
過剰な労力まで要す価値があるか疑問を感じます。
立て直しても、再度台風が来るとか、立て直し方が甘いとかで、再度倒れることもありそうだし。
立て直すかどうかは、その人の栽培手法についての考え方次第かなと。
私は、倒伏した後でさえ太陽に向かって伸びていく菊芋の生命力が好きなので、
立て直したがいいかどうかは、あまり考えたことがなかったです。
収量確保・収穫準備対策からは、倒伏時期前の予防策は有効だろうと思います。
ただ、生育がいいと2.5㎡超に成長する場合もあります。
どれくらいの高さでロープなどを張るかの見極めが難しそう。
ある程度の高さで茎を切っても、そこから脇芽が出てきます。
だから、バランスが悪くなって強風で倒れることも。
結局倒れる可能性が高いです。
だから、倒伏しなければラッキーだけど、倒伏するのを前提に、通年での時間のかけ方(総労働時間の時間配分)を考えたがいいかと。
私は、夏場は絹病の点検と対策以外は時間をかけず、11月以降に時間をかけて丹念に収穫したほうがいいと考えています。
菊芋は標準的な栽培技術が確立されているとはいえません。
収量も変動要素が多い。
だから、経営指標を数値化しにくい面もあります。
販売事業の人が、売れそうだからまとまった量の菊芋が欲しいと思って探しても、その量を供給してくれる生産者がなかなか見つからないと聞きました。
買取価格は、種芋のコストも意識して設定してあるかな? その他諸々。
信頼関係が築けそうにない相手とは取引しないってのは、農業だけじゃないかと。
気候などの変動要素による収量の不安定性等の農業への理解と、農家への配慮が信頼関係構築には必要かも。
半面、農家からは「作って地元の直売所へ出したがあまり売れなかった、
その状況で大きな話が来てもなあ。契約終了後の畑の整備や自分の営農運営のことまで考えると、簡単には話に乗れない。たくさん作るのは可能だけどね」とも聞きます。
確かに、どれくらい売れるかがイメージできる野菜や米とは違いそうです。
ということは、消費者が一定以上の品質の菊芋の中から商品を選べる時代は、
まだだいぶ先かなぁ。
菊芋を売ることを考えた場合、イメージもあるだろうから、逆インスタ映えの写真は出さない方がいいみたいです。
でも、うわべだけでってのはどうかなと思って写真を出しています。
生育不良だと自ら言う人は極少数派だろうし、マイナーな菊芋の場合は、生育不良に気がついていないケースもあるようですし。
あっ、
菊芋の収穫前に茎を野焼きするのは、どうかな。
地表付近のイモの実の品質に影響するかもしれないので、私は怖くて焼けません。
大げさかもしれませんが、火災リスクや煙へのクレームもあるかも。
話変わって、ヤーコンの葉にはイヌリンが含まれているらしいという話を聞きました。
これが伝言ゲームになって、菊芋は葉にもイヌリンがって話になったのかも。
ちなみにヤーコンの葉の成分確認はまだこれからです。
どこかに文献があるかな?