菊芋新発見~見聞行考録~

菊芋の栽培や6次化のことを思うままに書いています。

菊芋仲間がまた増えています

菊芋って標準的な栽培方法が定まっていないからか、不思議なことが起きています。
今月、菊芋の栽培アドバイスをしてという依頼が2件来ました。

何故に?

でも、ありがたいお話なので、畑を見学に行きました。

なぜか共通して、既に高畝を立てていらっしゃいます。

高畝の畑

菊芋は畝は立ててもいいし、立てなくても育ちます。

きくいもがみの言葉を借りますと「菊芋は土の中で、自分が居心地のいい場所を探して、そこで育っていく」

人間の思惑と関係なく、畝以外の場所でも菊芋は育ちます。

だから、大事なのは収穫時に畑全体から菊芋を見つけてあげることです。

でも、せっかく立てた畝を崩す必要まではないとも思いました。


種芋選びのコツや栽培上の留意点や来期以降の事など、自分が知っていることをお伝えして、あとは質疑応答。
これって、自分自身の知識がどの程度かを再認識できます。
情報を伝えた相手には、菊芋が初めてなだけで、農業のノウハウはキャリアに応じて十分お持ちな方もいらっしゃいました。
そういう人から「うっ 鋭い!」と思えるような質問も受けました。
私は未だ未だ、きくいもがみの領域には遠く及びません。
だから、全くわからないことは「見当がつきません」とお答えました。
経験していないけど、こうだろうなと推察できたことは、「試していませんが、〇〇の可能性があります」とも。
交流の中で、私自身の来期の栽培に役立ちそうな情報も得られました。
あと2ケ月早かったら今期試せたのですが、
まあ、2月に栽培アドバイスで呼ばれることはなかったでしょうから、
そういう試作も、農業って思い立ってから実行まで時間がかかるものだと再認識。

今後、アドバイスした方々とは、いい関係が継続できそうな予感がしています。

 

また、今月は、菊芋の種芋を有償で分けてほしいという依頼も何件か来ました。
その方々とも情報交流でいろいろとお話を伺いました。
私のように水害に遭わせた方はいらっしゃいませんでしたが(笑)
昨期は、途中で枯れてしまい十分な収穫ができなかった所が意外と多かったようです。
ネットでも、早い時期から予約を取っていたのに、11月には遅延のお詫びを出していたところもありました。
応じることができる量を把握し、そこで一旦予約を終了しないのはなぜだろう?
また、菊芋は イタい内容であっても情報発信したら売れているようです。
でも、適正に栽培・加工・販売を行い、UOMやイ タイラーを遥かに超えるであろう成果をあげていらっしゃるところもあります。

それが農業関連ビジネスの王道だと考えます。

今後ご縁ができる方々とも、菊芋を十分理解し、良さを活かして、菊芋に様々な期待を持って消費される方々へお届けできればと考えています。