菊芋パウダーの色や味の違い
菊芋を乾燥させたものを、菊芋チップスといいます。
チップスというのは油で揚げたものだ!と偏見でいう人もいますが、そういう素人さんの個人的な思いつきはさておいて、乾燥させたものは菊芋チップスと統一した方が、みんなに解りやすいと思います。
菊芋チップスを粉砕して粉にしたものを菊芋パウダーといいます。
菊芋パウダーは、菊芋茶の中身としても使われています。
菊芋茶の場合は、粒子の大きさがやや大きいかな。
ネット上で菊芋パウダーの写真を見かけることも多々あります。
綺麗な色で撮影され提案す。
でも、道の駅等に出品されているものをじっくり観察すると、産品ごとに粉の色がだいぶ違います。
真っ白だったり茶色が含まれていたりします。
上の写真は、どちらも私が作った菊芋パウダーです。
左は、乾燥させた菊芋をそのまま粉砕しました。
右は、菊芋の皮を取り除いて、乾燥させて粉砕しました。
違いは、皮の色によるものかなと。
ボロデジカメで写したので左のパウダーは灰色っぽく写っていますが、肉眼で見ると白に近い薄茶色です。
ネット上で、生キクイモに比べて、菊芋パウダーは値段が高いとの意見を見かけます。
菊芋は乾燥させると重量が6分の1くらいになります。
グラム単価だけで比較すると高価に感じるかもなとは思います。
自分で加工をやってみると、かかる手間や生キクイモを乾燥させる時と、その後に粉にする際に発生するロスや加工に必要な機材や保管コスト等を考慮すると、さほど割高でもないと思えます。
まあ・・・商品数もここ数年でかなり増えましたし、値付もピンキリですけどね。
商品の品質のことには、あまり触れられていない気もします。
ちなみに、粉末化したものは、梅雨時の虫の発生防止や湿気対策にコストもかかるし神経も使います。
上の写真は機械を使って粉を作ったものです。
菊芋栽培一期目は、何もわからないし、機械も持っていませんでしたので、手作業で粉末化しました。
乾燥させた菊芋を擂鉢に入れて、スリコギで粉にしていきました。
時間と労力をかなり費やしました。
素人判断でよくあんなことやったなって今は思えます。
菊芋パウダーの味は、菊芋の収穫時期と殺菌の方法次第でだいぶ違います。
収穫時期が遅くなるほど、甘みが増しています。
イヌリンがショ等に変化するからでしょうか。